川崎重工は、米国の現地法人の車両工場において、鉄道車両の製造累計1,000両を達成したと発表した。
現地車両工場は、鉄道車両事業の競争力強化を図るため、構体製造から最終組立てまで一貫製造が可能な米国唯一の鉄道車両製造拠点として、2001年より操業を開始し、ニューヨーク市交通局向け地下鉄電車やマサチューセッツ湾交通局向け二階建て客車などを製造してきた。2008年2月に鉄道車両の製造累計500両を達成し、その後、2005年から2008年にかけて受注した「PA-5」やニューヨーク市交通局向け地下鉄電車「R160(追加受注)」の製造がピークを迎え、わずか2年で1,000両を達成した。
現地車両工場は米国における製造拠点として、海上輸送費の削減、生産性の向上、米国製部品の調達義務を規定する「バイ・アメリカン」条項の達成などに重要な役割を果たしている。加えて、米国に根ざした車両メーカーとして、低コストかつ高品質な「Made In the U.S.A.」の鉄道車両を納入し、顧客から高い評価を得ているという。