川崎重工業( http://www.khi.co.jp )は、韓国で進められているプロジェクト向けとなる蒸気タービン発電設備(発電容量48.3MW)1基を、同社神戸工場より出荷した。
今回出荷した蒸気タービン発電設備は、発電所建設工事の元請けである現代建設より2008年2月に受注したもので、現地試運転終了後に最終顧客である大韓住宅公社に引き渡される。
この発電所は新しく建設される新興住宅地向けに熱および電力を供給する設備で、電力と併せて蒸気を利用した韓国独特の暖房設備であるオンドルなどに蒸気を供給する。
世界的な環境・エネルギー問題に対する意識の高まりを背景に、韓国政府は、省エネルギー、温室効果ガスおよび大気汚染物質の低減を目的として、都市部を中心に天然ガスを利用した地域熱電併給事業を長期計画で推進しており、本プロジェクトもその一つとして大韓住宅公社が事業化するもの。
同社は1956年から産業用蒸気タービンの製作を開始した。同プロジェクト向け蒸気タービン発電設備の出荷により、同社の韓国向けの発電用蒸気タービン納入実績は計34基となり、全世界では330基以上になるという。