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タンガロイ、本社移転し新工場を建設

 タンガロイ( http://www.tungaloy.co.jp )は、2010年4月1日付で本社を現在の川崎市から福島県いわき市にあるいわき工場(福島県いわき市好間工業団地)に移転、同時に本店所在地も同工場所在地に変更することを決定した。

 本社移転の主目的は、本社機能のうち特に2009年3月に新たに組織化したマーケティング部門と、経営層および営業・製造の本部スタッフ、工具形状開発部門を主力工場であるいわき工場に移転することで、経営層の意思決定によるマーケティング戦略に基づき、材料開発部門、生産技術部門、製造部門とが一体となった効率的でスピーディーな新製品開発と製造を可能とすること。移転後は、従来以上に製販技一体となった開発から販売・生産計画までの立案や、スピーディーな施策の実行を目指す。

 移転に伴い社長を含めた本社人員約120名がいわき地区に移動する予定だが、本社部門が入居する本社棟については、すでに既存建物の大幅改装を実施中で、2010年2月20日の竣工を予定している。総工費約10億円(2階建、総床面積:約5800m2)の本社棟には、100名規模の顧客を収容できるセミナールームやデモンストレーション用のマシンなどを設置、国内外の顧客に対し、同社の経営方針に基づく将来計画や製品の特徴を説明する施設も備える。

 また同工場内に、将来を見据えた最新鋭の自動化設備を導入したTACチップ量産工場(2階建、総床面積:約15500m2)を2010年10月に竣工予定で、現在建設計画を進めている。同社では「この新工場が、TACチップの現生産能力を月産450万個以上に引き上げるとともに、最新の設備・生産技術を導入し従来とは全くコンセプトの違う革新的な工場にしていく予定」としている。