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NSK、ローラガイド微予圧品 を開発

rollerguide 日本精工(NSK、 http://www.jp.nsk.com )は、工作機械、液晶製造装置、搬送装置など用途が拡大しつつあるローラガイドRAシリーズに新たに微予圧品を開発、販売を開始する。

 NSKは、工作機械を中心とした長寿命と高剛性の要求に対応し、2003年に「NSKローラガイド RAシリーズ」を開発したが、近年、液晶製造設備や搬送装置でも、大型化や長寿命のニーズにより、ボールガイドから負荷容量の大きいローラガイドへの切り替えが進んでいる。このような市場では、工作機械用途と比べ要求走行距離は7倍以上で、さらなる長寿命が求められている一方、外部荷重は工作機械用途ほど大きくなく、変動荷重も小さいため、剛性に対する要求は工作機械ほど高くない。

 ローラガイドには剛性を高めるために予圧が与えられており、予圧荷重が大きいほど高剛性を実現できるが、必要以上の予圧は寿命に影響を与えることになる。

 NSKでは、液晶製造設備や搬送装置のさらなる長寿命化ニーズに対応するため、予圧荷重を最適化した「微予圧品」を開発し、ローラガイドRAシリーズに追加した。特徴は以下のとおり。

(1)予圧荷重を従来のローラガイドRAシリーズに比較して1/3~1/2とし、液晶製造設備や搬送装置の長寿命化に貢献する。

(2)部材の変形を考慮した内部寸法設定と転走面加工精度の向上により、転動体接触状態の最適化を図り、微小予圧領域でも転動体の負荷分布を均一にすることで、所定の予圧・剛性を正確に管理し長寿命化を実現した。

(3)正確な予圧管理により、均一で安定した滑らかな作動性を実現した。

(4)RA15・20・25・30・35・45・55・65の8型番、全44形式の幅広いラインナップ。

 用途は液晶製造設備、各種搬送装置など広範。