理化学研究所ベンチャーの新世代加工システム( http://www.nexsys.co.jp )は、加工に関わる中小企業の未来を担う若手エンジニア向けに行う研修プログラム「マイクロファブリケーション・テクノロジー・セミナー」を開催する。受講料は無料。期間は10月21日から来年2月6日まで。理化学研究所・大森素形材工学研究室などの協力で同研究所・和光研究所など4箇所で行われる。
精密機器部品の生産においては、高度化・超精密化・リードタイム削減への要望が高まっており、このような動向に応える新テクノロジーとして、新世代加工システムおよび理化学研究所が研究・開発・実用化を進めているELID(電解インプロセスドレッシング)研削加工技術やマイクロ切削加工技術などがある。この研修では、形状創製・仕上げの高精度化・高効率化に大きな威力を発揮するこれら最新のマイクロファブリケーション(素形材)技術について、周辺分野の基礎理論から応用的な知識に至るまでセミナー・実地見学を通して習得できる。
受講の対象は中小企業で主に精密機器の製造に従事している若手や、これら産業に就業を希望している人材(ただし、現場での加工経験が1年以上)で、先端加工技術の知識を備えた「ものづくりのマルチプレイヤー」を目指す人。
プログラムは、「加工・基礎編」、「加工・応用編」、「ものづくりセンス向上編」の3コースに分かれており、研修時間はおよそ70時間。各コースごとの部分的な受講も可能となっており、最先端の加工技術をじっくりと見学、学習できる。所定のプログラムを修了した受講者には習得した技術の証として修了証が授与される。
なお、プログラムに関する詳細や申し込み・問い合わせは同プログラムのホームページ( http://www.opennet.jp/nxixsay/ )まで。