不二越( http://www.nachi-fujikoshi.co.jp )は地震に対する関心が一段と高まる中、コンパクト・省スペース、耐荷重性を大幅に高めた免震装置「マグニクレードル Sシリーズ」を市場投入、コンピュータサーバ、ストレージ装置や、大型の医療・検査装置などでの展開をねらい、免震事業で2008年度の売上高約3億円を2012年度に
10億円に引き上げる考え。
近年、コンピュータサーバの大型化やストレージ装置(外部記憶装置)の集積化が進み、積載重量アップと免震性能向上、サーバルームの省スペース化(低天井化、床荷重軽減)・高密度化のニーズが高まってきている。これに対し不二越では、耐荷重性能が高く、免震効果の大きいレール支承を大型タイプに適用。さらに単層構造に改良し、これまで困難だった面新装置の薄型化・軽量化を実現した。
主な特長は以下のとおり。
(1)免震性能に優れたレール式支承を採用:レールを交差させることにより、ボールの転がり抵抗を大きくし、揺れの吸収性能を最適化。あらゆる周波数の震動に対応し、地震の衝撃を1/10に抑制。独自のレールガイド方式で、上下のプレートのねじれ、浮き上がりを防止。
(2)高さ(厚み)を最小限に抑えて低床・軽量化:これまでの2層式レール支承を改良し、高い免震性能を維持しつつ単層化を実現。高さ89㎜と、高機能免震装置で業界トップの薄型、低床化。外形寸法:W990~1190×D1000・1200×T89㎜。従来製品に対し、約10%軽量。
(3)剛性を高め、1ユニットあたり最大2,500kgまで積載可能:1ユニット2,500kgの負荷容量→2ユニット連結時1,250kgのサーバ3台積載可能。また、連結棒を追加して多連結を容易にした。これにより大型サーバの積載時に、 大幅な省スペース、コストダウン(プレート数の削減)を実現。