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デンソーほか、DSIコンソーシアムを設立

 デンソー( http://www.denso.co.jp )、フリースケール・セミコンダクタ社(米テキサス州、リッチ・ベア会長兼CEO)、TRWオートモーティブ社(米ミシガン州、ジョン・C・プラント社長)は、高度通信バス規格であるDSI(Distributed Systems Interface)の開発強化とさらなる普及に向けて、「DSIコンソーシアム」を9月8日に設立した。

 コンソーシアムでは、DSIの性能向上と、産業機器の制御や通信など自動車用以外への用途拡大に向けて、参加メンバーを広く募る予定。コンソーシアムの参加メンバーは、DSI規格を無料で使用できるとともに、今後のDSI規格の開発に参加できる。このコンソーシアムの設立により、さらに高性能・低コストのシステムを実現する、競争力に優れたDSI規格の開発と、市場におけるDSI規格の普及が加速すると期待される。

 コンソーシアムは、今回の設立の発表に合わせ、新DSI規格「DSI 2.5」を発表した。今後、ノイズ耐性や通信速度などの性能向上に向けて、次世代規格「DSI 3.0」の開発に取り組んでいく。

 DSI は、自動車内に分散して配置されたセンサとエアバッグ電子制御ユニット(ECU)を結ぶ通信規格として、長年、主要なエアバッグ・システム・メーカーに採用されており、現在では、十数社の自動車メーカーやサプライヤが取り入れている。世界各地における衝突安全規制の強化、ユーザーの安全意識の高まり、そして新興市場の自動車産業の拡大に伴い、エアバッグ・システムのニーズがますます高まっている。また、車載エアバッグ・システムが進化し続ける中、必要な衝突検知用センサの数は増加しており、自動車メーカーは安全性を高めつつコストを削減しなければならないという課題に直面している。DSIコンソーシアムにより、DSIを採用するメーカーは、車載衝突検知用センサの数が増えるに従って必要となる、安定した車内高速通信を提供し続けることが可能になる。