ファナック( http://www.fanuc.co.jp )とゼネラル・エレクトリック(GE)はこのほど、工作機械用のコンピューター数値制御(CNC)装置の販売、サービスなどの合弁事業会社「GEファナックオートメーション」を解消すると発表した。この合意により、それぞれの会社は、自社の既存事業を成長させ、自社の中核的産業の専門知識・技能を追求するための投資に再集中する。GEとファナックは、通常の最終的な条件が満たされることを前提に、この取引を今年末までに完了する、と予想している。
合弁会社は、1986年にGEとファナックにより設立され、エネルギー、水、消費者向けパッケージ商品、政府・防衛、および通信といった産業を含む世界中のありとあらゆる産業に寄与するトップの高性能技術の会社に成長した。このパートナーシップは、ハードウェアとソフトウェア ソリューション、サービス、自動化とボード コンピューティング システム、ならびにCNC商品に及んでいる。
ファナックの名誉会長 稲葉清右衛門氏は 「我々の合弁会社は、PLCビジネスとCNCビジネスのグローバルな成長と技術開発の面で協力するという当初の使命に向かって大きな成功を達成してきました。この間、市場とビジネス機会は劇的に変化してきました。 そして両社は、隣接する分野にさらに拡張して行きました。 今日の市場の状態においては、我々がこれらの拡張したビジネス機会を追求することが必須となっており、我々は一緒に偉大な事を達成してきた一方で、それぞれの会社に固有の業界のビジネス機会、そして我々両社にもっと大きな利益をもたらすビジネス機会に努力を集中することが両社の最善の利益でもあります。 」と話している。
GE Fanuc Intelligent PlatformsのCEOメリーローズ・シルベスター氏は 「GEは、稲葉博士およびファナックに勝るパートナーを求めることはできなかったでしょう。 GEは、両社が、様々な商品ラインを通じ、業界の専門知識・技能と成功の両方で、一緒に成し遂げてきたことを誇りに思っています。GEにとって、この変化は、引き続き世界中の顧客方に仕えることを強く重視すること、一方、GEの垂直のインフラ分野をめぐる更なる専門性を築く中、プロセス コントロール システム、企業・オートメーション ソフトウェア、およびボード コンピューティングのような重大な成長基盤に投資し続けることを意味しています」と話している。