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マツダ、環境負荷少ない水性塗装技術の開発に成功

mazda マツダ( http://www.mazda.co.jp )は、塗料に含まれる揮発性有機化合物(VOC:Volatile Organic Compounds)と塗装工程で消費されるエネルギーによるCO2の排出量を世界最高水準にまで抑制する、革新的な水性塗装技術「アクアテック塗装」の開発に成功し、宇品第1工場への導入を開始した。

 「アクアテック塗装」は、すでにマツダが全工場に導入済みの「スリー・ウェット・オン塗装」で実現している世界最高水準の低いCO2排出量を維持したまま、VOCの排出量をさらに57%削減、ボディ面積あたりのVOC排出量をわずか15g/m2に抑制する世界で最も環境負荷の少ない水性塗装技術。また、品質面でも従来以上の性能を達成している。

 一般的に、水性塗装は塗料に含まれるVOCが少ないため、VOC削減効果が大幅に見込める代わりに、希釈剤として使用されている水分を蒸発させる過程で多くのエネルギーを消費し、CO2の排出量が増えるという課題があったが、マツダでは今回の新技術導入により、この課題を解決した。

 具体的には、塗装ブースの空調システムを改良、塗料の水分を効率的に蒸発させるシステムを導入した。さらに、これまで中塗り塗装が担っていた発色性や耐チッピング性などのさまざまな機能を、上塗り塗装に移管する高機能塗料の開発により工程を集約した。これらにより、CO2の排出量を増加させずに大幅なVOC削減を実現した、新しい塗装技術を確立した。