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サイエンティフィック、植込み型除細動器を日本で販売

 ボストン・サイエンティフィックジャパン( http://www.bostonscientific.jp )は、植込み型除細動器(ICD)「コンフィエント」の日本での販売を開始した。

 同器は、心臓突然死のリスクを抱える患者の救命に寄与する機器。同社によると、心臓突然死は、心機能の突然の停止であり、通常は心室の電気的拍動の機能不全(心室細動)に起因するという。また、心臓突然死によって死亡する人の数は日本だけでも年間およそ5万人から7万人に上るという。

 ICDはマッチ箱程度のサイズの植込み可能な小型デバイスであり、鎖骨直下の皮膚の下に植込まれる。リード(心室につなげたワイヤー)を通じて心拍を常にモニターする。潜在的に致死的な心拍が検出されると、救命のための電気ショックを与えて正常な拍動を回復させ、心臓突然死を防ぐ。

 同器に採用している右心室ペーシング抑制機能であるAVサーチヒステリシス(不必要なペーシングを軽減するために自己の心拍を優先させる機能)がある。これにおいて、AVディレイを400msまで、プログラムできるように改良が加えられており、患者に対し、より適切な治療の提供を可能としている。