ユーシン精機( http://www.ype.co.jp )は、取出ロボット用アタッチメントヘッドが成形品を吸着する際のエア消費量を大幅に削減することで、エアコンプレッサ電気代の削減と共に地球環境保護に役立つ「ECO吸着ユニット」を開発、オプションとして、5月から販売を開始する。
同品は、取出ロボット用アタッチメントヘッドが成形品を吸着する際のエア消費量を削減するもので、同社のサーボトラバース(横走行)取出ロボットすべてに対応するもの。同社の取出しロボットを使用しているユーザーに対して、積極的に売り込む方針。
通常、射出成形機で成形されたプラスチック製品を取出ロボットが取り出す場合、製品取出しから製品開放まで、取出しヘッドの吸着回路は常にONの状態で、この間エアは消費され続けている。
同品は、製品吸着時の吸着圧力を監視し、製品を保持するために十分な吸着圧力に達すれば、吸着回路を遮断することでエアを消費せずに吸着力を保持し、吸着開始から成形品開放までのエア消費量を削減できる。また漏れなどにより吸着圧力が下がって、製品を保持する力が足りなくなりそうになると、吸着回路を再び作動させる。
実際に同社取出ロボット(型締力150tクラス)によるエアコンプレッサ電気代削減事例1台で、1年間の電気代が75,000円から19,000円となり、56,000円の削減となるという。価格は本体定価(消費税別)で、「ECO吸着ユニット」1回路(吸着回路は別途)で35,000円から、取り付け作業費は別途実費。年間約500ユニットの販売を見込んでいる。
同品の特長は以下のとおり。
1.使用されている当社取出ロボット(EA機以降のサーボ機)に取り付け可能。
2.取出ロボットのプログラム変更が不要。
3.1ユニットで最大2回路まで対応。
4.エアコンプレッサ設備費用の低減(1ランクもしくは2ランク下のクラスの容量選定が可能)。