森精機製作所( http://www.moriseiki.co.jp )は、工作機械市場において、グローバルな事業展開をさらに拡大、強化することを目的にドイツのギルデマイスターと業務・資本提携に合意したと発表した。
森精機は、販売面においては日本および米国に強みを有し、製品面においては多品種展開を行い、中でも複合加工機、マシニングセンタ、旋盤に強みがある。また、森精機は、工作機械の主要部品であるスピンドル・モータ、ボールネジなどを内製しており、製品の垂直統合を特色としている。一方、ギルデマイスターは、販売面においては、欧州で高いシェアを有し、直販体制を特色としている。多岐にわたる製品を有し、中でも5軸マシンニングセンタ、大型マシニングセンタ、低コスト機に強みを有している。
両社は、地域展開および製品展開において十分な補完関係が期待できると考え、両社の有する、技術的な優位性、強力な販売網および強固な財務体質を融合することで、グローバルに、より競争力のある新たな事業モデルの構築が可能と考えている。
主な業務提携の分野は、製造、購買、開発、販売・サービスなどについて検討する。シナジー実現に向けた施策として両社は、マネジメントの相互派遣について合意しており、森社長はギルデマイスターの監査役会監査役に就任し、ギルデマイスターのKapitza CEO は森精機の専務執行役員として就任する予定。
さらに、両社は、業務提携の進捗およびシナジー効果の実現を適切に管理するために、両社の経営トップが参加するステアリング・コミティ(仮称)を設置する。
また、両社の安定的な信頼関係を構築するため、互いに相手の会社に議決権ベースで5%づつ出資し、資本提携する。