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国交省、FTD燃料使用のバス実証走行試験を実施

 国土交通省( http://www.mlit.go.jp )では、革新的技術を投入し、環境性能を大幅に向上させた次世代の低公害トラック・バスの開発・実用化を進めるため、交通安全環境研究所を中核的研究機関として産学官の連携により「次世代低公害車開発・実用化促進プロジェクト」を実施しています。
 このプロジェクトの一環として、FTD燃料(※)を使用する自動車の開発や走行試験を実施してきた。このほど、2月1日から1年間程度、トヨタ自動車などの協力を得て、FTD燃料を東京都内の路線バスに使用して実証走行試験を実施する。都市内を運行する路線バスにFTD燃料を長期間使用することで、排出ガス性能や部品への影響等を調査し、今後のFTD自動車の実用化・普及に向けた課題を把握するのが目的。

※FTD燃料:Fischer-Tropsch Dieselの略で、Fischer-Tropsch製法により合成した液体燃料。天然ガス、バイオマス、石炭など、多用な原料から合成することが可能で、性状は軽油に近く、軽油よりも燃焼時の排出ガス性能に優れている(粒子状物質等の排出が少ない)、着火性が良いなどの特性がある。今回用いるFTD燃料は天然ガスを原料とし、GTL(Gas To Liquid)燃料とも称されるもの。