東京電力( http://www.tepco.co.jp )、デンソー( http://www.denso.co.jp )、コロナ( http://www.corona.co.jp )は、少人数世帯専用の家庭用自然冷媒(CO2)給湯機「エコキュート」を共同で開発した。今後は、モニターによる実証試験などを経て、本年7月からコロナが販売を開始する予定。
「エコキュート」は、省エネルギー性や環境保全性の高い給湯機として、戸建住宅や集合住宅で実績を増やしているが、今回開発されたのは、少人数世帯(1?2人程度)の給湯使用量に最適な貯湯タンクユニットを採用、大幅な省スペース化を実現するとともに、入退去時の給湯機の給排水作業を簡素化できる給排水システムの開発により、オーナーや管理会社のみなさまの作業負担を軽減することで、特に少人数世帯向けの賃貸集合住宅に採用いただきやすい仕様としている。
3社では、今回開発したエコキュートを、全世帯の半数程度を占める少人数世帯に向け、本格的に採用を働きかけていくことで、集合住宅におけるエコキュートの一層の普及を目指。 主な特徴は以下のとおり。
(1)貯湯タンク容量を従来モデルの300から460Lから、少人数世帯(1から2人)の給湯使用量に適した185Lとし、貯湯タンク容量を小さくすることで機器全体の大幅なスリム化を実現、屋内やパイプシャフトスペースへの設置を可能としたことで、賃貸集合住宅で採用やすい。
(2)給排水作業を簡素化する新たな給排水システムを開発、採用することにより、入居時の給水作業に伴う貯湯タンクの空気抜きや、退去時の排水作業に伴う貯湯タンクの水抜きなどの作業が、ボタン操作や給水栓などの開閉操作で可能となった。
(3)ワンタッチで設定した温度、水位に自動で湯はりを行い、更に、設定温度を自動で維持し、お湯が減った時には設定した水位に戻す「フルオート機能」と追い焚き機能を採用した。