日本精工(NSK、Tel.03-3779-7050、 http://www.jp.nsk.com )は、駆動輪用のハブユニット軸受に小型で高信頼性を確保したアクティブ型ABSセンサを内蔵したハブユニット軸受の開発した。本製品を加えることにでハブユニット軸受のラインナップを充実、2013年にグローバルでの売上高1,100億円を目指す。
乗用車の駆動輪におけるABSセンサは、ナックルに固定されるのが一般的で、またエンコーダは軸受に内蔵されている。センシング部分(ABSセンサとエンコーダ)は、外部環境に曝され泥水が掛かる状態で使用されている。
本製品では、センサと軸受回転部分の間にシールを設け、センシングする空間を外部環境と分離したことにより高い信頼性を達成、今後、市場が拡大するBRICs地域などの厳しい環境条件でも十分な信頼性を確保することができる。
アクティブ型ABSセンサを円環状の金属キャップ内に配置し、ハブユニット軸受外輪の車体内側インロー部に固定することにより、軸方向寸法が小さく設計することができたことにより、従来のセンサスペース部にセンサを配置でき、周辺部品の大きな設計変更なく置き換えが可能。
また、センサをハブユニット軸受に内蔵しているため、従来カーメーカーで行っていたセンサの調整組み付けを行う作業が不要なほか、ナックルへセンサを取り付けるための高精度の穴加工やねじ加工も不要となる。
ハーネスがナックルの車体内側から取り出せるため、従来と同じハーネスの取り回しが可能。