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スガツネ工業、作動荷重アップのマルチローラーリニアガイドを販売開始
スガツネ工業は、マルチローラーリニアガイドレール「MLGX32型」の販売を開始した。
実績のある従来品MLGX25型から作動荷重を2.5倍アップし、自動機、医療機器、分析装置、工作機械などにおいて、よりさまざまな状況に対応できるようになっている。
レールとキャリッジは別売りで、価格(税抜)はレールが2350円/本(長さ200mmの場合)、キャリッジが3660円/個。レール長さは7種類(200mm、300mm、400mm、600mm、800mm、1000mm、1200 mm)をラインアップしている(キャリッジの複数個使いも可能)。
マルチローラーリニアガイドレール「MLGX32型」
特長は以下のとおり。
・さまざまな方向からの荷重を受けられる、デュアルX 構造:キャリッジは2枚のプレートで構成されており、各プレートに4個ずつ、計8個のローラーが斜め方向についている。ローラーをX状に交差するように配置した「デュアルX 構造」で、水平・垂直荷重はもちろんモーメント荷重にも耐えることができ、スムーズに走行する。モーター駆動との併用も可能。従来品MLGX25型では、作動荷重は水平・垂直ともに120N(12.2kgf)まで対応していたが、MLGX32型では水平・垂直ともに300N(30.6kgf)まで対応できる(MLGX25型の2.5倍)。
・予圧が均等になる構造で、設計・検討が容易:キャリッジがレールと組み合わさった際の誤差を吸収する構造になっていることで、各ローラーが受ける予圧が均等になる。この構造により、キャリッジを後から複数追加することが可能となり、一般的なガイドレールよりも設計や検討がしやすくなっている。
・寸法、その他の特長:キャリッジの寸法について、従来品MLGX25型では厚み12mm、幅25mmで、MLGX32型では厚み15mm、幅32mmとなっている。サイズ感はあまり変わらず、作動荷重アップを実現した。
ブリヂストン、ソーラーカーレースに新しい再生資源採用のプレミアムタイヤを供給
ブリヂストンは、本年8月24日~8月31日にオーストラリア(スタート:ダーウィン、ゴール:アデレード)で開催される「2025 Bridgestone World Solar Challenge(BWSC)」において、パートナーとの共創により開発した新たな再生資源を初採用し、再生資源および再生可能資源の比率を65%以上に向上させた「ENLITEN®」技術搭載タイヤを、17カ国・地域から参加する33チームへ供給する。
2025 BWSC向け「ENLITEN」技術搭載タイヤ
BWSCは、2年に一度開催される、太陽光による限られた電力でオーストラリア大陸を約3000km縦断する過酷な世界最高峰のソーラーカーレース。ブリヂストンは、電気自動車(EV)・電動車を含む次世代モビリティへのイノベーションと、未来を担うエンジニア育成を目的とする趣旨に共感し、2013年よりタイトルスポンサーを務めている。
今回、ブリヂストンが供給するタイヤは、「ENLITEN」技術を搭載し、ソーラーカーに求められる性能を確保しながら、サステナビリティをさらに進化させたもの。ブリヂストンとして初めて、タイヤを原材料に「戻す」リサイクル技術の共創活動を通じて開発・生産された再生資源である再生カーボンブラックおよび再生スチールを採用した。さらに、使用タイヤ本数の削減や低炭素な輸送手段の導入など、バリューチェーン全体においても、サーキュラーエコノミーの実現とカーボンニュートラル化に向けた取り組みを強化している。
ブリヂストンは、BWSCを「走る実験室」として、技術を磨くことで、今後のサステナブルなグローバルモータースポーツ活動の強化へつなげていきます。また、レースへの情熱をコアとして参加チームと共に極限へ挑戦することで、モビリティの未来に向けたイノベーションを加速していく。
ブリヂストンのBWSCにおけるサステナブルな活動は以下のとおり。
1.パートナーとの共創による新たな再生資源を採用-再生資源・再生可能資源比率を65%以上に向上・ENEOSとの共創、当社実証機による使用済タイヤの精密熱分解で得られた新たな再生カーボンブラック
ブリヂストンは、サーキュラーエコノミーの実現に向けて、2022年から使用済タイヤのケミカルリサイクルの取り組みを進めている。2023年にBridgestone Innovation Park(東京都小平市)に実証機を導入し、ENEOSとの共創を通じて、使用済タイヤの精密熱分解による再生カーボンブラック等を回収する技術開発を進めてきた。今回、ブリヂストンの実証機により得られた再生カーボンブラックを、BWSC向けに初採用した。
ブリヂストンの実証機より得られた再生カーボンブラック
・日本製鉄および山陽特殊製鋼との共創による新たな再生スチール
ブリヂストンは2022年より、日本製鉄および山陽特殊製鋼と3社のビジョンに共通するサーキュラーエコノミーの実現に向けて、使用済タイヤのリサイクルについて共創を進めてきた。今回のBWSC用タイヤには、ブリヂストンタイヤリサイクルセンター大阪で回収した使用済みタイヤから山陽特殊製鋼の電炉を用いて製造した再生スチールを日本製鉄の設備により圧延・熱処理した、タイヤの補強材であるビードワイヤーが初めて採用されている。
日本製鉄および山陽特殊製鋼との共創による再生スチール2.新たなプレミアム-商品設計基盤技術「ENLITEN」によるタイヤの進化今大会で供給するタイヤは、前回タイヤと同様に「ENLITEN」技術を搭載。環境性能とタイヤ性能を高レベルで両立。パートナーとの共創を通じ、上述の新たな再生資源に加えて、テイジン・アラミドの新素材であるサーキュラー原料を使用したアラミド「トワロン®」なども採用し、サステナビリティへつながる環境性能を進化させた。同時に、BWSCの過酷な条件下でソーラーカーに求められる低転がり抵抗、耐摩耗性、軽量化や耐パンク性も確保し、ソーラーカーの性能を最大限に引き出すとともに、約3000kmの安心・安全な長距離走行に貢献する。
3.低炭素な輸送の実現BWSC用タイヤの輸送に、DHLのGoGreen Plusソリューションを利用している。持続可能な船舶燃料の使用により、燃料の製造、輸送、貯蔵、船上使用におけるライフサイクル全体(Well-to-Wake)でのCO2排出量を最大85%削減し、低炭素な輸送を実現する。
ジェイテクト、令和7年度愛知発明表彰で「愛知発明賞」を受賞
ジェイテクトは、愛知県発明協会主催の「令和7年度愛知発明表彰」で、「静圧スラスト軸受の小型・省スペース化技術」により愛知発明賞を受賞した。エンジンの燃焼室内の混合気と空気との流入量を制御するカムシャフトを、燃焼効率のよい形状へ加工するための、研削盤の砥石軸に搭載される静圧スラスト軸受の小型・小スペース化に関する技術により、自動車の燃費向上に貢献したことが認められたもの。
マルチパスウェイによるカーボンニュートラル達成が進められる中、エンジンと電動ユニットを組み合わせたHEVやPHEVなどといったモビリティの需要は今後も伸びていくとされており、その継続的な性能向上や低燃費化は今後も求められる。
本受賞は、エンジンの重要機能部品であるカムシャフトを理想的な形状に研削加工するための発明技術が、評価されたもので、本発明は、凹形状のカムシャフトの最適な加工を実現し、自動車に搭載されるエンジンの高効率・低燃費化実現に貢献した。
カムシャフトがよりエンジンの燃焼効率を向上させるには、凹形状のカムプロフィールの創成が必要だった。しかし、凹形状の研削加工には、砥石軸の大幅な小型化が必要で、静圧スラスト軸受部の回転軸の軸径が小径となることにより砥石軸性能が低下するという課題があった
本発明では、従来の静圧軸受構成要素が回転軸の径方向に全て配置される構造に対し、静圧軸受構成要素の一部を回転軸の軸方向に配置する構造とすることによる回転軸の軸径の最大限確保、また、静圧スラスト軸受としての機能・性能を確保する構造を示したことで、砥石軸の大幅な小型化を実現した。
結果、凹形状カムプロフィールの創成と量産加工を可能にし、ジェイテクトのカムシャフト研削盤「GC20Mi」に採用し、自動車の燃費向上に貢献した。
受賞者は、「本発明は、“従来の工作機械では製造困難な高付加価値な部品を量産したい”という顧客の困りごとに対し、ジェイテクトが長い歴史の中で培ってきた流体軸受技術の可能性を深化させることで生み出すことができた。また、本発明を採用した工作機械により製造された部品は、全世界のHEV/PHEV等の電動車に搭載され、顧客の“実用的かつ低環境負荷なモビリティの提供”という価値創出に貢献することができた。今後は、新しい発明のみならず、発明価値の最大化に向けて精進していきたい」とコメントしている。
左から、愛知県発明協会 会長 有馬浩二氏、発明者代表:ジェイテクト 工作機械システム事業本部 事業統括部 大津雄太氏、共同発明者:工作機械システム事業本部 事業統括部 堀 伸允氏
ジェイテクト、ONI BEARINGがサイモン・イェーツ選手のジロ・デ・イタリア2025総合優勝に貢献
ジェイテクトがオフィシャルパートナー契約を結び、ロードバイク用ベアリング「ONI BEARING®」を供給しているロードバイクチームのTeam Visma|Lease a Bike(TVL)に所属するサイモン・イェーツ選手が、5月9~6月1日まで全21ステージにわたり競われた世界最高峰のグランツール「ジロ・デ・イタリア 2025」で個人総合優勝を果たした。
個人総合優勝を果たしたサイモン・イェーツ選手
Team Visma|Lease a Bikeとジェイテクトは2024年3月にオフィシャルパートナー契約を締結。ジェイテクトはONI BEARING®の供給とベアリングに関する技術のサポートで世界最高の走りに貢献している。
ジェイテクトは1984年、世界で初めて実用化したセラミックベアリングの技術と自動車・産業機械向けに培った知見を生かしてONI BEARING®を開発。既存のロードバイク用ベアリングと比べ圧倒的な低トルクを誇り、漕ぎ出しの軽さとホイール速度維持を実現する。
ONI BEARING
NTN、「THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2025」に移動型独立電源利用の空調完備の休憩室と「NTN 回る学校」を出展
NTNは7月13日、東京都多摩地域で開催される国際自転車ロードレース「THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2025」のイベント会場(JR 青梅駅前、東京都青梅市本町192)に、再生可能エネルギー100%による空調完備の涼しい休憩室として移動型独立電源「N3 エヌキューブ」を出展する。また、親子で組み立て体験を通じ自転車に使用されるベアリングの役割や仕組みを楽しく学習できるイベント「NTN 回る学校」も併設して開催する。
本レースのエリート男子種目は「国際自転車ロードレース(コンチネンタルサーキット class2)」として国際自転車競技連合(UCI)公認レースであり、世界選手権やオリンピックの出場獲得などにも影響することから、世界的に有名なプロ自転車ロードレースなどに出場実績を持つ海外有力チームや国内外のトップアスリートの参加が決定しており、ハイレベルなレース展開が期待されている。
NTNは本イベントにおいて、自転車業界のさらなる発展と持続可能な社会の実現に貢献することを目的に、レースのフィニッシュ地点近くに、夏の過酷な暑さ対策として移動型独立電源「N3 エヌキューブ」のワーケーションモデルを展示する。小型風車と太陽光パネル、蓄電池をコンテナ内に格納した移動型独立電源「N3 エヌキューブ」は、トラックなどで運搬可能な高い機動性が特長で、電力を必要とする地域に到着後、太陽光や風力などを利用して即座に発電・給電が可能。今回出展するモデルは、コンテナ内の空調設備を再生可能エネルギーで発電した電力で稼働し、猛暑の中開催されるイベントの来場者に向けた空調完備の休憩スペースとして利用できる。
「N3 エヌキューブ」に併設して開催する「NTN 回る学校」では、ベアリングの組み立て体験に加えて、ロードバイクなどの自転車に使用されるベアリングを展示する。NTNでは、「摩擦を減らし省エネルギー化に貢献するベアリングの役割や仕組みを楽しく学んでもらうことで、子どもたちがものづくりや環境保護などに関心を持っていただくきっかけになればと考えている」としている。
NTNでは、自動車や産業機械だけでなく、自転車分野にも低トルク性に優れたベアリングを提供しており、自転車の安全でなめらかな走行に貢献している。本イベントへの出展を通じて、環境に優しい移動手段である自転車市場の発展とともに、再生可能エネルギーの活用推進や環境負荷の低減に取り組んでいく。
NTN 回る学校:外輪、内輪、保持器、ボールを組み合わせてベアリングの組み立てを体験できる。初めてベアリングを見る人も、ベアリングの構造や仕組みについて楽しく学べる移動型独立電源 N3 エヌキューブ:小型風車と太陽光パネル、蓄電池をコンテナ内に格納した移動型独立電源。トラックなどで運搬可能な高い機動性が特長で、電力を必要とする地域に到着後、即座に自然エネルギーによる発電・給電が可能