NTN(Tel.03-5487-2820、 http://www.ntn.co.jp )は、環境問題と急速に進む資源価格高騰の動向に対し、従来品よりも軽量化を図るとともに加工時の材料歩留まりを向上することで材料使用量を20%削減した「省資源仕様 軽量ハブベアリング」を開発した。
近年、地球温暖化などの環境問題が大きく取り上げられており、自動車においても燃費の向上につながる軽量化や、製造時の材料使用量の削減が求められている。ハブベアリングでも製品の軽量化とともに、製品が完成するまでの加工工程で発生するバリや機械加工時の切り粉などの発生を抑制し、材料投入量の削減を図ることが必要となっている。
同開発品では、設計面ではFEM 解析等の活用により異形フランジやホイールパイロット部の断続的な爪形状を採用することでハブベアリング全体で約10%軽量化を図り、また加工面では鍛造技術の向上による機械加工部位の削減などにより材料歩留まりを向上、従来品の機能や強度を維持しつつ、ハブベアリングの軽量化と材料使用量削減(ハブ輪+外輪で約20%削減)を同時に実現した。
NTNでは、2010年に年100億円の販売を目指す。