JSW、成形工場向け生産管理システムの販売を開始

　日本製鋼所（JSW）は、同社が提案するIoTソリューション「J-WiSe：JSW Worldwide IoT Solutions of Enhancement」にプラスチック製品成形工場の生産性向上を支援する生産管理システムJ-WiSe「Production Manager」を加え、販売を開始した。

　成形現場における生産実績管理は従来、手書きの作業日報が主流となっていたが、近年では品質管理の定量化や省力化のニーズが高まり、簡単な操作で生産実績情報を正確に自動収集する管理システムが求められていた。こうしたニーズに対応するためJSWでは、信頼性の高い実績データを簡単な操作で収集・管理・分析できる安価なアプリケーション・ソフトウェアJ-WiSe「Production Manager」を開発し市場に投入、成形工場の生産性・品質の向上に貢献していく。

　生産管理システムの特徴は以下のとおり。

1．生産計画の立案と稼働状況の監視により生産性向上（生産効率アップ、生産稼働率アップ）に貢献：高品質かつ安定した射出成型品の生産には、可能な限り射出成形機を連続稼働させることが理想。従来、熟練管理者が生産予定品目や機械の稼働状況を考慮し、生産計画を立てるケースが多く、各種管理項目がデジタルデータとして残らないためノウハウの共有・継承が課題となっていた。本ソフトウェアで生産計画を立てることでデジタルデータとして生産実績が残り、ノウハウの共有が可能となると同時に蓄積した履歴データを比較・分析することで、生産計画の現状や課題を的確・簡明に把握できる

2. 実績管理による情報共有、時間短縮、省力化の実現：従来の手書きによる作業日報は、外国人労働者の言語障壁や実績データをパソコンに取り込むための作業時間が課題となっているが、本システムでは生産実績・不良数が自動で収集されるため、実績管理のための人員・時間の削減が可能となり、管理者はさらなる生産性向上のために時間を使うことができる

3. 生産進捗の可視化による、効率化、ボトルネックの早期発見・早期対応：本システムの導入により、離れた場所では難しかった生産の進捗状況の即時把握が可能となり、進捗遅れ、機械停止の早期対策につながる