住友重機械工業とマテックスは、ロボットの軽量化に貢献する軽量・高強度の樹脂材料を使用した減速機を共同開発した。
近年、協働ロボットやパワーアシストスーツ、サービスロボットなどの市場が急速に拡大しており、将来の家庭用ロボットの普及に向けて、市場からは超軽量・コンパクトながら高精度で量産性に優れた減速機が求められていた。
今回の共同開発では、住友重機械の持つ産業用ロボット向け精密制御用減速機の設計技術と、マテックスの持つ精密樹脂成形を用いた減速機の生産技術の融合により、減速機の軽量化と量産性を実現した。
住友重機械が新たに発売した精密制御用「Eサイクロ減速機ECYシリーズ」をベースに、主要部品に軽量高強度な樹脂材料を使用することで、一般的な同クラスの減速機の約1/3の重さを実現するだけでなく、高い精度も確保した。これにより、協働ロボットやパワーアシストスーツ、サービスロボットなどの超軽量・高精度が必要とされる様々な用途への応用が期待される。