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日本精工、フランスの高速列車TGVの車軸用軸受を受注

 日本精工は、フランスの国有鉄道SNCFから、高速列車TGVの車軸用軸受を正式受注した。
車軸用軸受車軸用軸受

 時速320㎞で走るTGVの車軸用軸受は、安全走行に直接影響する重要保安部品であり、塵埃、降雨、降雪などの過酷な状況下での信頼性、ならびに長期耐久性が要求される。

 日本精工では、プロジェクトとして5年にわたる評価を重ね、SNCFによる数々の審査や100万キロを超える現車走行試験に合格。2016年11月にSNCFの認定サプライヤーとして登録された。

 同社は1964年に走行を開始した初代新幹線0系以降、軸受メーカーとしては唯一、全種類の国内新幹線に軸受を提供し、日本の鉄道事業の発展を支えてきた。近年では、韓国、中国など世界の多くの鉄道車両にも軸受を提供している。その実績や技術力が評価され、今回の受注に至ったもの。

 車軸用軸受には、線路の継ぎ目やポイントでの衝撃による垂直荷重、カーブや傾斜による横方向荷重など、多様な荷重が掛かる。採用された車軸用軸受では、これらに対応可能するための最適な材料選定と内部設計、専用シールなどの採用により、高い信頼性と長期にわたる耐久性を実現している。