ジェイテクトの旋回座軸受が、東京外かく環状道路(関越道と東名高速を結ぶ16.2km)のトンネル工事に使われる、カッターシールド直径16.1mと国内最大のトンネル用シールド掘進機のカッター回転部に採用された。 同軸受の直径も約7.7mと、国内最大級となる。
トンネル用シールド掘進機の外観
掘進機が地盤を掘り進むのには、カッター部分が不可欠で、その回転を支える部品として使われる旋回座軸受は掘進機の性能を決める重要な要素。
国内最大サイズ掘進機の旋回座軸受には、直径約7.7mのサイズであっても、0.1mm程度に回転振れ精度を抑え、安定した掘削性能を確保することが求められるほか、長期間の工事期間では部品の交換が困難なため、故障なく工事を完遂できる耐久性と信頼性が求められる。また、道路幅が狭い日本の特殊事情でも運搬できるようにした分割設計でも、確実に要求精度を出せる加工技術が要求される。
旋回座軸受
同社旋回座軸受は東京湾アクアライン工事に使用された掘進機をはじめ、大小様々な掘進機への採用実績が示す高い信頼性を持つほか、分割設計を要する大形サイズの旋回座軸受を製造できる唯一の日系メーカーとして上述の要求を満たすための技術力を十分に有すると認められたため、今回の掘進機への採用に至ったもの。