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愛知製鋼、次世代鍛造品研究開発用サーボ式プレス建設に着手

 愛知製鋼は、次世代の鍛造技術開発を進めるため、新たにサーボ式プレスの建設に着手することを決定した。

 自動車のエンジン、トランスミッションなどのユニット系は強度・剛性に優れた特殊鋼からなる鍛造品が多く使われており、地球環境保護、商品競争力向上に向け、自動車メーカーからの軽量化、低燃費化、低コスト化のニーズが強くなっている。

 同社では、材料・工法を組み合わせる「鍛鋼一貫」 での開発を従来から進めており、鍛造においては、中空化、取り代低減でのネットシェイプ化による加工コストの低減、高強度化による部品軽量化などに取り組んでいる。その一環として、今回、工法開発が可能な鍛造用サーボ式プレスを導入する。

 このサーボ式プレスは、熱間鍛造の分野においては、これからの技術であり、従来の熱間鍛造では対応できない複雑な形状に対応できる将来技術であるため、その利点を活かした新製品・新工法の実現で、より高度な鍛造部品開発の加速を狙いとする。具体的には、成形荷重の制御による複雑形状部品の開発、プレスの小型化を実現する低荷重鍛造法の開発を進めていく。また成形時の温度、荷重、成形速度等の製造データを記録・活用することで、IoT技術を用いた成形メカニズム解明、最適製造条件の導出を可能とする。高いプレス精度により、熱間だけでなく冷間鍛造も可能とし、幅広い試作を可能としている。

サーボ式プレス(左)と鍛造用サーボ式プレス概略(右)サーボ式プレス(左)と鍛造用サーボ式プレス概略(右)