エボニック インダストリーズは9月13日、ドイツのマールでポリアミド(PA)12パウダーの新工場建設に向けた鍬入れ式を行った。
鍬入れ式のようす
新工場建設により「ベストジント」ブランドの年間生産能力は50%増強される予定だ。投資額は数千万ユーロ規模で、新しい工場は2017年末に竣工を予定。特に3Dプリンティング分野での事業拡大を見込む。
「ベストジント」ブランドのPA12パウダーは家電製品、例えば食洗機のラックのほか、自動車や医療機器などの金属部品のコーティングに使われている。また、長年にわたりエボニックは、3Dプリンティング用のハイテク用途向け特殊樹脂パウダーを開発してきた。中でも良好な流動性を持つPA12ベースパウダー「ベストジント」ブランドは、3Dプリンティングにおいて優れた加工品質を提供している。
日本国内ではダイセル・エボニックが、ユーザーニーズに対してきめ細かい技術サポートを行いながら、「ベストジント」ブランドの販売、さらには3Dプリンター向け事業の強化に努めていく。
ベストジントPA12パウダーを使用した3Dプリンターのエンジン部品エアーダクトサンプル