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日本精工、短納期対応が可能な受注生産ボールねじを開発

日本精工:短納期ボールねじ 日本精工は、ユーザーの新規開発、補修需要向けとして、専用設計が必要な受注生産品で従来の1/2~1/3の短納期を実現した「Premium Lead Timeボールねじ」を新たにラインナップした。本製品の売上として、2018年度に3億円を目指す。

 試作評価機、自動車関連装置、補修部品向けには、ボールねじの短納期要求が高まっている。同社では今回、これらニーズに対応するため、「受注生産品」のボールねじについても短納期でユーザーに納入できる仕組み「Premium Lead Time」を新たにラインナップしたもの。

 同社では今回、専用作図システムから生産準備までの短納期の仕組みと多品種少量生産の専用生産ラインを構築。この結果、従来は設計仕様確定後納入まで約40~70日を要していた「受注生産品」の納期を、1/2~1/3となる20日に短縮した。

 まずは需要が大きいチューブ式ボールねじから対応を開始、今後、順次対象を拡大していく。

 同社では、一般的な使用条件や環境を想定してナットや軸の長さ、軸端部の形状や寸法を標準化した「標準ボールねじ」を1980年代に業界で初めて在庫化、短納期対応を可能にした。ユーザーの新規設備や装置用として「標準ボールねじ」を在庫することで、約3日で納入ができる体制をとっている。

また、標準ボールねじと同じナットの仕様で、軸の長さや軸端部の形状や寸法を自由に設定可能なWebシステム「Click!Speedy ™」を本年2月から導入、約10日での納入を可能にしている。

 同社では、「今回、顧客の個別の設計仕様のニーズに応える受注生産品についても短納期対応を実現できた。これからも新たな仕組みにより、顧客のさらなる短納期の御要求に応えていきたい」としている。