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オムロン、切削油に対する耐久性を高めたセンサーやスイッチなど200機種

 オムロンは、自動車の生産ラインで用いられる切削油に対する耐久性を高めたセンサやスイッチなど「耐環境シリーズ耐油コンポーネント」200機種の販売を開始した。

 今回発売する耐油コンポーネント200機種は、自動車の加工工程で用いられるセンサやスイッチ等の主要なFA機器を網羅し、全機種で耐油実力値4年を実証している。オムロンは、耐環境性能に優れたコンポーネントの品揃えを一斉に強化することで、加工工程において生産設備が突然停止するリスクを大幅に低減し、自動車生産ラインの長期的な安定稼働に寄与する。

 自動車の加工工程において、生産設備に設置されたFA機器の故障は、設備の突然停止を引き起こし、ライン全体の生産能力の低下や生産計画の未達など、経営上の重大な損失に直結する。故障の原因は、振動や衝撃、周囲温度、粉塵による影響など多岐に渡るが、なかでも切削油の浸入が全体の3割に上るという。工作機械の高速化や環境負荷への配慮に伴い、アルカリ成分の含有が多い水溶性切削油の使用が増加したことが、ゴムや樹脂部の劣化を速め、FA機器の短期間かつ突然の故障につながり、生産稼働率を低下させる大きな要因になっている。また、グローバルに展開する自動車メーカーにおいては、現地社員による保守やメンテナンスの作業に時間を要することもあり、切削油等で壊れにくいFA機器への要求が高まっているという。

 そこで同社は、FA機器に対する水溶性切削油の浸入経路を徹底的に分析し、材料の強化や封止工法を進化させることで、独自の封止構造を確立。大手切削油メーカーとも連携し、同社独自の厳しい評価基準で試験することで、耐油実力値4年を実証した耐油コンポーネントを開発した。

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