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アマダ、金型IoT工場建設で生産能力を1.5倍に増強

アマダホールディングス「新工場のイメージ」 アマダホールディングスは、板金加工機械のパンチングマシンに装着する金型の生産工場を岐阜県土岐市にある「アマダ土岐事業所」内に建設する。

 今回の新工場は、IoT技術・自動化による最新設備で構築。IoTシステムをベースとする新工場と、Webシステムをベースとする新販売システムを構築し、顧客個別の依頼から金型納品まで全工程をサポートすることで短納期での納品が可能となる。新工場は従来の金型工場とは異なり、顧客から発注を受ける金型フロントシステムから金型製造、そしてアフターサービスまでをIoT技術でつなぐ。新システムの完成により、顧客は24時間365日、いつでもどこからでも金型発注が可能となるばかりでなく、自社の保有する金型の寿命などの管理も可能となる。

 またWebを通して加工方法のガイダンスやアマダの持つ板金加工技術の利用も可能となり、利便性が飛躍的に向上する。さらに、従来顧客は金型を発注後、手元に届くまでの時間が読めず仕事を失うこともあったが、今回の新システムにより、在庫や納期の見える化が実現し、安心して生産準備ができるようになるという。

 新工場により生産能力は20000本/月から30,000本/月と1.5倍に、1人当たりの生産高も1250本から5000本に高め、人員を16人から6人に減らす。無窓化やLED照明の採用、省エネルギー設備の導入などにより、消費エネルギー量は約40%減らせる見込み。生産開始は2017年7月稼働の予定。