日産自動車、タイにR&Dテストセンターを開設

　日産自動車は、同社のアセアン地域統括会社であるアジア・パシフィック日産自動車会社（NMAP）がタイにR&Dテストセンターを開設するとを発表した。

　NMAPの新R&Dテストセンターは、インドネシア、フィリピン、マレーシア、ヴェトナム、タイのアセアン5カ国を中心にサービスを展開する。さらにタイ工場から輸出する90カ国以上の車両もテストする。また、現在行っている市場投入に向けた商品の品質保証から、プロトタイプの評価テストなど商品開発の上流工程まで、その役割を拡大していくという。

　2003年にR&Dセンターを設立して以来、タイは日産にとって、アジア・パシフィック地域における戦略市場となっている。NMAPは、無響室、電波暗室、振動シミュレータ装置のある環境試験室など、タイにおいて業界初のテスト設備を搭載したR&Dセンターを有することになる。日産自動車は10億バーツを追加投資し、敷地面積6600平方メートルの同施設を開発した。今年度中に、新たに雇用を増やし合計330名の従業員数となる。また、日本でトレーニングを積み専門的な技能や知識を身に付けたタイ人の技術者らとともに、同テスト設備の運営を行っていく。