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TDK、車載用電源系薄膜インダクタを開発

TDK「TFM201610ALMAシリーズ」 TDKは、業界最高水準(同社調べ)の定格電流を実現した車載用電源系薄膜インダクタ「TFM201610ALMAシリーズ」を開発した。

 今回、開発した同シリーズは、小型(L:2.0×W:1.6×T:1.0mm)でありながら、低直流抵抗かつ高い定格電流を実現し、電源回路の高効率化に寄与する。同社のヘッド事業を通して培ってきた薄膜プロセスおよび受動部品事業を通して培ってきた材料プロセスを融合させたことによる独自の薄膜パターンニング技術と、耐熱性の高い材料を使用し、製品の設計を最適化することで、車載用途に求められる高温環境下での使用に耐えることができる製品とした。将来的には、動作温度保証範囲165℃に対応することを計画している。

 近年の自動車は、各種制御機能電装化をはじめ、通信、情報、自動走行運転等、搭載されるECUが増加傾向にある。同時に多機能化を背景に省スペース化が課題となっており、小型高性能で信頼性の高い電子部品に対しての市場ニーズが高まってきているという。