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NTN、北京モーターショーで電動化対応製品などを披露

 NTNは、4月25日~5月4日に中国北京市の北京中国国際展覧中心で開催される「北京モーターショー(Auto China 2016)」に出展する。

 ブースでは、『自然に優しいNTNの新技術』をテーマに、中国初出展となる後輪独立転舵システム、ISG搭載エンジン用可変ダンパ式オートテンショナをはじめ、電動化、低燃費化、高効率化に貢献する商品を以下の通り展示する。また、来場者にボールベアリングの仕組みや機能を理解してもらう目的で「組み立て体験コーナー」を設ける。

・後輪独立転舵システム…ハンドルの操舵量を電気信号に変え、その量に応じて転舵アクチュエータを駆動してタイヤの向きを変える「ステアバイワイヤ操舵システム」を後輪転舵に応用。左右一体型でありながら、後輪転舵に加えトー角制御を可能とし、走行性能の向上に貢献。

・ISG搭載エンジン用可変ダンパ式オートテンショナ…オルタネータをスタータとして兼用する「ISGエンジン」に適用することで、ベルト張力を始動時に強く、定常運転時に弱く自動調整し、始動時の安定性と走行時の低燃費を両立。アイドリングストップ採用車両のエンジン効率向上に貢献。

・電動油圧ブレーキ用ボールねじ駆動モジュール…高負荷容量ボールねじに支持軸受や焼結部材などを組み合わせた、小型の駆動モジュール商品。モータの回転運動を精度よく直線運動に変換し、きめ細かなブレーキ力の調整を行うことで、より多くの走行エネルギーの回生を可能とし、航続距離の向上に貢献。

・プレスコネクトスプライン・ハブジョイント…独自のプレスコネクト方式を適用することで大幅な軽量化を実現した、スプライン嵌合部にすきまのないハブジョイント。等速ジョイントと第3世代ハブベアリングのボルト締結により、車両生産ラインで従来と同様の組立工程が可能な構造を実現。

・次世代高効率固定式等速ジョイントCFJ…独自のスフェリカル・クロスグルーブ構造を採用し、内部摩擦力を大幅に削減。高作動角度においてもトルク損失を低減しており、SUVなどに適用することで燃費改善に大きく寄与。高速回転時の温度上昇を低減することで、プロペラシャフトへの適用も可能。

・超低フリクションハブベアリング…シールリップの摺動面に微小な凹凸処理を形成し、リップ面専用に低フリクショングリースを塗布。シール接触部の摩擦抵抗を低減することで、軸受の回転フリクションの低減し、燃費改善を実現。

・高荷重対応樹脂プーリ…鉄製プーリからの代替による軽量化を実現させた樹脂プーリ。高剛性樹脂の採用、外輪外径面のすべり(クリープ)防止溝の最適化、シール嵌合の緩み改善により、従来樹脂製プーリに対し、2倍以上の耐荷重性能を実現。

NTN「北京モーターショーブースのイメージ」