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神戸製鋼所、熱処理設備などを導入し中国の線材二次加工拠点能力増強

 神戸製鋼所は、中国江蘇省江陰市の特殊鋼二次加工拠点「江陰法爾勝杉田弾簧製線有限公司」へのオイルテンパー線の高周波誘導加熱を施す熱処理設備の導入および付随設備の増強を実施する。2016年10月の量産を目指して建設を進めていく。
 
 同拠点は、自動車向けの「冷間懸架ばね用ワイヤー」の製造・販売を目的に2005年に設立、2007年に本格操業を開始した。中長期的な成長が期待される中国自動車市場において高品質の「冷間懸架ばね用ワイヤー」を安定的に提供している。

 今後、環境規制強化に伴う軽量化ニーズの高まりを背景に、より高強度な「冷間懸架ばね用ワイヤー」の需要拡大が見込まれている。今回導入を決定した熱処理設備は、高強度材を製造するために必要な急速焼入れ・焼き戻しが可能な設備だという。神戸製鋼所は、今回の増強を通して「冷間巻き高強度懸架ばね用ワイヤー」の供給体制を強化し、今後中国において拡大する高強度材の需要を取り込む考え。