日本精工は、鉱山コンベアのプーリーに使用される軸受として、過酷環境下での 異物侵入防止による長寿命化と 軸受の組付精度の向上を実現した 「高密封シール付高信頼性自動調心ころ軸受」 を開発した。同品により鉱山採掘の生産性向上を促進する。
同品は、ISO寸法に準拠しており、従来品と同一寸法のため置き換えが可能。内外輪に同社独自開発材と特殊熱処理を施すことで負荷容量が向上し、軸受内部をコンパクトにすることが可能となった。これによりシールスペースを確保しながら、従来品と同一寸法で同等以上の負荷容量を実現することができた。
また、異物侵入対策で長年実績のあるシールを採用することで高密封化を実現した。さらに、ボルト締結型シールホルダーの採用により、組付時にシールを外し、すきま測定を行えるようにした。これにより、組込み時の不適切な隙間によるはく離や焼付き等の損傷を防止することが可能になった。