トヨタ自動車とダイハツ工業は2016年1月29日、株式交換によってトヨタがダイハツを100%出資会社にすることで合意したと発表した。今回の合意は、両社のさらなる持続的成長に向け、同一の戦略のもと、小型車事業においてより選択と集中を進める。
両社はトヨタブランド、ダイハツブランドの差別化を進め、最適な商品ラインナップを拡充する。ダイハツが主体となって、これまで培った現地の顧客目線に立ったクルマづくりや、軽自動車を基盤・基点とした商品企画・技術開発のノウハウ・プロセスをさらに進化させ、小型車領域での両ブランドの商品を開発する。
両社は、技術戦略を初期構想の段階から共有する。トヨタは環境・安全・安心・快適技術面での技術開発を進め、ダイハツはパッケージング力、低コスト技術、低燃費技術に加え、先進技術の低コスト化・コンパクト化を推進する。また、ダイハツ独自のクルマづくりのノウハウをトヨタグループ内で共有、上位車種でのコスト競争力にも貢献する。
新興国市場においては、それぞれの事業基盤を活用しあい、ダイハツが主体となって、開発・調達・生産といったモノづくりをスピーディーかつ効率的に推進する。国内事業では、トヨタの販売のノウハウやインフラも相互活用し、ダイハツブランド力向上と収益力の両立を図る。