宇部興産機械は、中国現地法人である宇部興産機械(上海)において、大型ダイカストマシンシリーズ「UB1650iV(型締力1650トン)」の生産を開始し、11月末に初号機を出荷した。
近年の中国自動車産業は、環境意識の高まりの中、車体の軽量化要求が強まり、エンジンブロックやミッションケース等の精密な鋳造技術を要する大型自動車部品にもアルミダイカスト部品が使用されるようになってきており、高機能な大型ダイカストマシンの需要が急増しているという。
宇部興産機械(上海)では、2002年の設立よりダイカストマシンの生産を開始し、小型(型締力140~350 トン)機および中型(型締力530~850トン)機を累計で500台出荷している。中国での高機能大型機需要増に短納期で応えるため、2014年からは型締力1100トンの大型ダイカストマシンの生産を開始し、現在は型締力2250トンまで製造できる設備を有している。
今回生産・出荷したUB1650iVは、2014年7月に出荷した型締力1100トンに続く大型ダイカストマシンシリーズ。現地生産による輸送期間の短縮に加え、中国市場のニーズを集約したベースマシンとオプションの標準化を推進し、納入までのリードタイムを本社工場からの輸入機の約2/3に短縮した。なお、2016年度の宇部興産機械(上海)の大型ダイカストマシン生産・出荷は、8台を予定している。