カネカは、ベルギーで次世代半導体、システム、太陽光発電に関する研究開発を行うimecと包括的な研究協力関係を強化、拡大する3年間の契約を締結した。この契約は各種の研究プロジェクトを速やかに開始可能とするための包括的契約内容を骨子としている。
カネカは、今回の契約によるimecとの研究協力を通して、次世代太陽電池研究に加え、医療機器などのライフサイエンス分野とフィルムエレクトロニクス分野をはじめとする新規技術分野において新しい研究・開発のシーズを探索し、各種研究プロジェクトを立ち上げることを目指す。
カネカは、2009年にimecにカネカ太陽電池研究室を設立し、過去6年間imecの太陽電池研究者との技術交流を通し、また、imecのシリコン太陽電池研究施設を活用し、高変換効率太陽電池セルの研究を進めてきた。2015年9月には、銅電極を用いた両面コンタクト型太陽電池の実用セルサイズにおいて変換効率25.1%(5インチ角サイズ)を達成するなど成果をあげている。