EXQシリーズ 不二越は、自動調心ころ軸受のラインアップを新たに2シリーズを追加、国内外の産業機械市場における高性能化ニーズに対応する。製紙・製鉄設備、建設・農業・鉱山機械、減速機など、産業機械分野全般に訴求する。
自動調心ころ軸受は、球面形状の軌道ところにより、調心性を有し、他の軸受と比べ高負荷容量、かつ取扱いが容易なことから、幅広い産業機械分野で採用されてきた。近年は、産業機械の高性能化を背景として、さらなる高アキシアル荷重と、高速回転への対応ニーズが高まっている。同社の自動調心ころ軸受については、減速機や製鉄設備を中心に高負荷容量が評価され、国内シェア約2割を占めているという。
今回ラインアップを追加したEXQシリーズは、内部形状の最適化により、従来品に対し、耐アキシアル荷重性能を最大25%向上した。従来、自動調心ころ軸受の使用が困難とされた高負荷領域での使用を可能にした。
また、ころの回転状態を安定させ、軸受の発熱を小さくしたことで、従来品対比で約10%増の世界最高クラスの許容回転速度を実現、産業機械の高速化・高効率化に対応し、生産性向上に寄与する。
さらに、熱安定化処理を標準とし、高温下(200℃まで)での使用環境にも適合。保持器の耐衝撃性能を大幅に向上させた仕様を設定し、鉱山機械をはじめとした過酷な使用環境下にも対応する。