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IHI、ボーイング機向け「GEnx」エンジン用部品が累計出荷台数1000台達成

瑞穂工場より出荷した低圧タービンモジュール(LPT Module)瑞穂工場より出荷した低圧タービンモジュール(LPT Module) IHIは、ボーイング787、ボーイング747-8向け「GEnx」エンジン部品の累計出荷台数1000台を達成したと発表した。

 「GEnx」は、GE社(米)が中心となって2004年に開発が開始されたIHIやMTU社(独)などが参加している国際共同開発事業。「GEnx」は、従来機より燃費効率を15%改善、CO2や窒素酸化物などの排出量や騒音レベルを低減したエンジンで、「GEnx-1B」が搭載されたボーイング787は2012年に、「GEnx-2B」が搭載されたボーイング747-8は2011年に商業運航が開始された。

 IHIは、「GEnx」にプログラムシェア約15%で参画しており、低圧タービンモジュール、高圧圧縮機部後段といった主要部位の設計、製造を担当しており、相馬工場(福島県相馬市)および呉2工場(広島県呉市)で担当部品の製造を、瑞穂工場で低圧タービンモジュールの組立を行っている。ボーイング787の活発な需要を受けて、IHIでは今年度300台程の生産を予定している。

 IHIは、これまでにも70席クラスのリージョナルジェット機向けエンジンから、500席クラスの大型機向けエンジンまで幅広く手掛けており、ボーイング777の次世代機であるボーイング777Xに搭載される「GE9X」エンジンプログラムへの参画も決定している。