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日立金属、低静電容量の医療機器用極細同軸ケーブルを開発

低静電容量の医療機器用極細 同軸ケーブルの断面写真低静電容量の医療機器用極細 同軸ケーブルの断面写真 日立金属は、単繊維化したフッ素樹脂を絶縁体に用いることにより、低静電容量の医療機器用極細同軸ケーブルを開発した。低静電容量同軸ケーブルの同社最細径品と比較し、外径を約14%低減した。これにより、超音波診断装置や内視鏡などの操作性向上、高画質化を図る。

 同軸ケーブルは、内部導体、絶縁体、外部導体、ジャケットから構成された電線で、信号の伝送品質が高く、耐ノイズ性に優れており、医療機器や携帯端末、FAなど幅広い分野で使用されている。特に医療用途においては、医療機器操作時の負荷低減や体内に挿入する際の患者の負担軽減のために軽量化や細径化が求められる。

 近年、超音波診断装置や内視鏡などの医療機器の高性能化により、診断画像もますます高画質化しており、医療機器用同軸ケーブルには、より優れた伝送品質を有する低静電容量で細径であることへのニーズが高まっているという。

 今回開発した医療機器用極細同軸ケーブルは、単繊維化したフッ素樹脂を絶縁体に用いることにより、静電容量の低容量化とケーブルの細径化を両立させた同軸ケーブル。押出により発泡フッ素樹脂を絶縁体として被覆していたこれまでの構造に対し、単繊維化したフッ素樹脂を絶縁体として内部導体上に撚り合わせる構造としている。これにより従来の押出では不可能であった超細径かつ薄肉の発泡絶縁体と同等の比誘電率を有する絶縁体を、単繊維化したフッ素樹脂を撚る事により実現した。