TDKは、蓄電池の充電や水処理用途に使用可能な簡易定電流電源「EVSシリーズ」を開発した。300W(基板型ファンレスタイプ)、600W(ユニット型)の2モデルに加え、専用の逆流防止モジュールをラインアップした。TDKラムダが9月より受注を始め、10月より量産出荷を開始する。
同シリーズは、シンプルファンクションモデルとして300Wと600Wモデルをラインアップした。300Wモデルはファンレスとし、静音化を図った。出力電圧については、12V系・24V系・48V系の各蓄電池の電圧に合わせた18V・36V・57Vタイプを用意した。並列運転による大容量蓄電池の充電にも対応する。
今回、同シリーズを開発することで、従来から発売しているフルファンクションモデルの「HWS-L/BATシリーズ」とあわせて、蓄電池充電用電源のラインアップ拡充を図る。
近年、電力需要のピークシフトやピークカット、非常用電源用途として蓄電池の需要が急速に高まっており、同シリーズは、その充電に必要となる充電器(定電流定電圧充電方式)の内蔵電源として適しているという。