日本分析機器工業会(JAIMA)と日本科学機器協会(JSIA)は、日本国民の生活・経済・教育・文化に貢献した貴重な分析技術/分析機器や科学機器を文化的遺産として後世に伝えることを目的に2012年から実施している「分析機器・科学機器遺産」認定事業において11件の認定を行った。
第4回となる今年は、20件の応募の中から、産・官・学の有識者6名による厳正な審査の結果、11件が選定された。認定された遺産は、いずれも当時世界に誇る機器・技術だったものであり、次世代に継承されるべき「科学のちから」と言えるものだという。9月2日(水)から幕張メッセで開催される展示会「JASIS 2015」において、特設会場を設けて認定証授与式を行うとともに、同展示会の会期中、展示会場内で認定遺産の展示を行う予定。
なお、今回認定を受けた分析技術/分析機器、申請者は以下の通り。
認定No.52:「光学顕微鏡 エム・カテラ IV型」サクラファインテックジャパン
認定No.53:「分析用濾紙(定性濾紙、定量濾紙)」アドバンテック東洋
認定No.54:「本多式熱天秤」東京工業大学博物館
認定No.55:「臨床検査薬キット シノテスト1号」シノテスト
認定No.56:「バウデン型摩擦摩耗試験機」協和界面科学
認定No.57:「迅速血液分析装置 RAPID BLOOD ANALYZER RaBA-3010」アークレイ
認定No.58:「走査型電子顕微鏡 JSM-T20」日本電子
認定No.59:「日立705形自動分析装置」日立ハイテクノロジーズ
認定No.60:「pH標準液検査用高精度pH測定システム(COM-30型)及びノンリーク塩化銀方式比較電極」東亜ディーケーケー
認定No.61:「全有機炭素計 TOC-500」島津製作所
認定No.62:「大気中光電子分光装置 AC-1」理研計器