JFEスチールは、今年5月に東日本製鉄所における累計粗鋼生産量が1億トンを達成したと発表した。
JFEスチール発足に伴い、2003年4月に発足した東日本製鉄所では、千葉地区・京浜地区ともに高炉一基ずつの操業で、一体運営を行っている。その中で、高炉でのコークス多量混合装入技術、高炉都市ガス吹き込み技術などの要素技術を確立し、省エネルギー・省資源の操業技術開発を推進している。鋼材需要の変化に柔軟に対応し、リーマンショックの一時的な需要減以降は、安定的な高出銑比操業の継続を長期間実現しており、東日本製鉄所発足13年目で、累計粗鋼生産量1億トンを達成した。
製銑工場において、京浜地区では2008年8月に、主にスクラップを原料とする新型シャフト炉を稼動するなど、高いエネルギー効率・資源循環・環境保全技術を有する製鉄プロセスの確立に努めてきた。製鋼工場においても、操業の安定・効率化、品質の向上、リードタイムの短縮、省エネルギー、環境調和などの観点から、新しい製鋼操業技術の開発を積極的に推進してきたという。