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SKF、騒音レベルを低減したステアリングコラム用軸受

SKF「予圧付与ワイヤ・ステアリングコラム軸受」 スウェーデン・SKFは、騒音レベルを大幅に低減し、最適化された新しいステアリングコラム用軸受「予圧付与ワイヤ・ステアリングコラム軸受 (P-WSCB)」を開発した。同社の標準的な軸受と比較して、騒音レベルをおおよそ4dB(A)低減したという。

 ワイヤ軌道輪間にギャップを持たせ、軸受外輪に自由度を与え、ハウジングとのしまりばめを実現した。このギャップを最適化したことで、軸受の騒音を低減した。この他、内輪の表面粗さの軽減、鋼球の高グレード化、グリース封入量の最適化も軸受ノイズを低減する手法として寄与したという。また、ドライバーへの路面からの振動を軽減し、アキシアル、ラジアル両方向の荷重を支える。通電性もあるため、エアバッグやその他電子部品の作動機能を確保している。

 現在の自動車業界では、車両サブシステムの騒音低減がOEM客先の主流になっている。これは、特に電気自動車やハイブリッドカーなど、より静かなエンジンが主流となっているため、ステアリング、トランスミッション、サスペンションなどのサブシステムからの騒音が目立つためだ。また、エンドユーザーは、騒音が大きい車を敬遠し、低騒音の車を高品質で快適の証で捉える。このため同社では、OEM自動車メーカー(OEM客先)の低騒音仕様を満足するTier1向け製品として、高性能自動車や電気自動車での採用を目指している。