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IHI、ターボチャージャが生産累計台数5000万台を達成

 IHIは、ターボチャージャがグローバルで生産累計台数5000万台を達成したと発表した。

 同社の車両過給機事業は、1959年に旧石川島芝浦タービン 木曽工場(現IHIターボ 木曽工場、長野県木曽郡大桑村)で製作したターボチャージャR形が、日野自動車の大型トラックおよび大型バス用ディーゼルエンジンに搭載されたのが、車両用としての量産の始まりとなる。

 このR形は、舶用に開発されたターボチャージャを転用し、気動車や建設機械など産業用エンジンに供給していたものが車両用として採用されたもの。量産を開始してから約20年間は、産業用およびトラック向けに納められ、1976年に生産累計台数が10万台に到達した。
 
 1981年に自動車専用のターボチャージャを開発し、世界で初めてオートバイに搭載されたのと同時に、乗用車にも対象が広がった。それに先立ち1980年には、アメリカに合弁会社を設立し、海外生産を開始。1986年にグローバルで生産累計台数100万台を達成した。

 1994年には欧州市場においても合弁会社を設立し、さらにはタイ、中国にも生産拠点を設立、世界規模で事業展開を図り、2001年に生産累計台数はグローバル1000万台を達成している。

 現在、IHIグループでは世界6カ国(日本、ドイツ、イタリア、アメリカ、タイ、中国)で、軽自動車向けの小型からバス・トラック向けの大型まで、多種多様なターボチャージャを生産・販売している。近年は、排ガスのクリーン化、低燃費、走行性の向上に加え、ガソリンエンジンのダウンサイジングを目的としたターボチャージャの搭載などにより生産台数は大幅に増加し、2014年末に生産累計台数5000万台を達成するに至った。