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不二越、メキシコで自動車用ベアリングの生産拠点新設ー2016春操業

 不二越は、中長期的に自動車生産の拡大が見込まれるメキシコ市場においてベアリング事業を本格的に展開するため、ベアリングの生産子会社「ナチテクノロジーメキシコ」を設立し、現地生産化による地産地消を開始する。メキシコでは初の現地生産拠点であり、米州における四つ目の生産拠点となる。操業開始は2016年春を予定しており、従業員は30名程度だという。

 メキシコでは、NAFTA(北米自由貿易協定)における自動車・自動車部品の生産・輸出拠点として、日系自動車メーカーやデトロイト3をはじめとした自動車関連企業の現地生産化が相次いでいる。メキシコ国内の2014年の自動車生産台数は300万台を超え、世界8位にまで上昇しており、2016年には400万台に迫る勢いを示している。

 同社は、中期経営方針で「成長市場の深耕」を掲げるなか、中長期的な成長が見込まれる北中米、特にアメリカ、メキシコ市場を重点エリアと位置付けており、現地生産による地産地消を進め、事業を拡大する。まずは、需要の拡大が顕著な自動車用ベアリングの現地生産化を行ない、将来的には、ロボットや工具、油圧機器、カーコントロールバルブなど他の事業への拡大を進めていく考え。

新工場完成予想図新工場完成予想図