愛知製鋼は、トヨタ自動車が販売を開始した燃料電池自動車「MIRAI」の高圧水素系部品に対して高圧水素用ステンレス鋼「AUS316L-H2」の供給を開始した。
今回供給を開始したのは、昨年11月に発表したAUS316L-H2に冷間加工を加えて高強度化を図った鋼材であり、高圧水素系のいくつかの部品に適用されている。この鋼種は、JIS規格のSUS316およびSUS316L相当鋼であるとともに、独自の成分設計により、高圧水素ガス環境において高い延性を示すことを特長としており、燃料電池車、水素ステーションにおける高圧水素用部品および機器の安全性、信頼性の向上を図ることができる。
AUS316L-H2は、昨年の発表以降、すでに、水素ステーションなどに関わる複数の高圧水素用機器メーカーに採用されており、今回、トヨタ自動車の燃料電池自動車「MIRAI」に、その高強度仕様も採用されたことで、供給体制を整えていく。
AUS316L-H2の位置付け