稼働開始した風力発電拠点 ホンダのブラジルにおける風力発電事業会社であるホンダエナジー・ド・ブラジル・リミターダは、風力発電拠点の稼働を開始したと発表した。
企業活動で発生する環境負荷の最小化を目指して、ブラジル自動車業界では同社が初めて風力発電事業に取り組んだという。発電拠点は、ブラジル南部のリオ・グランジ・ド・スル州シャングリラ市(サンパウロ州スマレ市にあるHonda四輪車工場から南へ約1000km)に約1億レアル(約46億円)を投じて建設され、ブラジルにおける再生可能エネルギーの使用を積極的に進めていく。
風力タービン9機が設置されたこの拠点での年間発電量は、ホンダのブラジルにおける四輪車生産活動(年間生産台数約14万台)に必要とする年間電力量に相当する約9万5000MWhとなる見込み。工場で必要な電力量を再生可能エネルギーで創出することによるCO2排出量の低減効果は、年間約2200t以上に上る見込み。