JX日鉱日石エネルギーは、海外における潤滑油事業の強化・拡大の一環として、2015年1月、メキシコに全額出資の潤滑油販売会社(JX Nippon Oil & Energy Mexico S.A. de C.V.)を設立する。
メキシコは、日本、アメリカおよび近隣中南米諸国との貿易自由化が進んでおり、日系自動車メーカーが自動車輸出拠点として工場新設を加速していることから、自動車用潤滑油をはじめとした潤滑油全般の需要拡大が期待されている。新会社は、今後拡大するメキシコの潤滑油需要を取り込むとともに、近隣中南米諸国における潤滑油販売を強化する。
アメリカ大陸における同社の潤滑油販売事業は、現在、北米を管轄する「JX Nippon Oil & Energy USA Inc.」および南米を管轄する「JX Nippon Oil & Energy do Brasil Comércio de Lubrificantes Ltda.」の2社体制で行っているが、今回メキシコおよび近隣中南米諸国を管轄する新会社を加えることで、さらなる事業拡大を目指す。
新会社の設立により、潤滑油事業に関する同社の海外拠点数は、製造拠点が47ヵ所、販売拠点が28ヵ所となる。海外での潤滑油販売数量は、現在年間約50万KLだが、今後も需要拡大が見込まれる新興国への事業展開を積極的に進め、2020年には約90万KLの販売を目指す。