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カネカ、カテーテルの病変部通過性がより向上した経皮的冠動脈形成術用カテーテル

 カネカは、従来製品と比べてカテーテルの病変部通過性がより向上した経皮的冠動脈形成術用カテーテル「IKAZUCHI Zero」を開発した。同品は100%出資の子会社であるカネカメディックスを通じて11月より販売を開始した。

 経皮的冠動脈形成術用カテーテルとは、先端部に血管を拡張することができるバルーン(風船)が付いたカテーテルで、腕や太ももの付け根の血管から挿入して冠動脈内まで進めたガイドワイヤーに沿わせて、動脈硬化によって冠動脈が狭くなっている病変部まで到達させた後、バルーンで押し広げ、血管内腔を確保し血流を得るために使用されるカテーテル。

 新開発品は、従来と比べて以下の点を改良した。①拡張時のバルーン直径が1.0mmのものを開発し、完全閉塞もしくはそれに近い状態で、バルーンカテーテルを通過させにくい場合、段階的に病変部を拡張しやすくした②カテーテル先端部分(チップ)を従来品より細径にし、慢性完全閉塞病変や石灰化病変の通過性を向上させた③カネカが独自に開発した新コーティングによって、血液に触れることで外表面コーティングの潤滑性を向上させた。これにより、血管との摩擦が減少し、スムーズな血管追従性・高通過性を実現した。