日本精工は、発熱量を従来比20%低減する「工作機械用高機能ボールねじ」を開発した。設計面、生産技術面からボールねじの予圧・剛性・発熱量・温度上昇のバランスを最適化したという。このボールねじでは、発熱量と運動誤差を低減することで工作機械の位置決め精度の向上が可能となる。
同品は、NC旋盤、マシニングセンタ、研削盤など幅広い工作機械市場に提供する予定。ボールねじの剛性を維持しつつ、予圧動トルクを最適化することで、発熱量を従来比で約20%低減することが可能となった。また、ボールねじナットの位置の違いによる運動誤差を低減したことにより、工作機械の加工精度を向上させることが可能だという。