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リガク、超高速・高分解能マイクロX線3D CTを開発

リガク「CT Lab GXシリーズ」 リガクは、医薬品、薬用デバイス、骨、鉱物、電子デバイス、電池、アルミ鋳物、プリント基板などの測定に適した工業用3DマイクロX線CT「CT Lab GXシリーズ(シーティーラボ・ジーエックスシリーズ)」を開発した。同品により、工業用CT分野に進出する。

 同シリーズの最大の特長は、超高速測定が可能なこと。3Dモードでは、最速8秒の撮影、15秒のリコンストラクション(画像再構成)を実現。付属のオリジナルソフトウェアにより、だれもが簡単な設定で画像計測やボリュームレンダリングを実行できる。

 2DのX線透視観察も標準装備し、高分解能「リアルタイム透視モード」を提供する。本モードでは、対象の構造変化をin-situかつリアルタイムに観察できることが特長。電池の充放電時における変化や、水冷管に液体を流した状態の観察、温度上昇時の構造変化測定などの際に有効だという。観察結果は録画できるため、変化が発生したシーンを後で確認することも可能。なお、測定対象の電源コードやチューブは挿入口の横部から外部に出せるため、たとえば測定しながら測定対象の電源をオン・オフすることができる。

 分解能は、最高4.5µmを実現。最大画素数8000×8000。クラス最高レベルの高精細3D観察を可能する。測定対象の最大径は、72mm×36mm。広視野領域を撮影後、関心領域を設定することで、細部を詳細に画像再構成することができる「ワイド・ビュー・イメージング機能」を新たに搭載した。

 樹脂などの観察に最適な低出力製品「CT Lab GX90」、および金属など透過しにくい対象に最適な高出力製品「CT Lab GX130」の2モデルを用意した。