ジヤトコは、主にCVT(Continuously Variable Transmission)を生産するメキシコ アグアスカリエンテス州の生産拠点に2億2千万ドル(205億円)を投資して、第二工場を設立した。生産能力は年間約40万台。2005年に生産開始した第一工場と合わせ、メキシコでの生産能力は年間約170万台となる。
同社が同州に第二工場を設立したのは、レベルの高い技術者の雇用が確保できること、メキシコの良好な経済状況、多くの自動車関連企業が同州に積極的な投資を行っていること、などの理由からだという。この新工場は同州にある日産自動車の第二工場の近くに立地しており、株主であり主要顧客でもある同社のニーズにタイムリーに応えながら生産を行えるという事情もある。
またメキシコ第二工場では、着工から生産開始までの19か月間、従業員に対する広範囲なトレーニングを実施しており、生産開始と同時に、高品質なCVTを生産することができるという。この第二工場稼動に伴い、同社は新たに900人の従業員を雇用し、地域経済活性化にも貢献する。
ジヤトコの初の海外生産拠点として2005年にCVTの生産を開始して以来、ジヤトコ メキシコはすでに累計500万台以上のCVTを生産しており、グループ全体の累計生産台数の約4分の1を占めている。